コンタクトを装用したときにしみる
コンタクトレンズを装用したときに、目がしみるような感覚を覚えることがあります。レンズを入れた瞬間にチクッとした刺激を感じたり、涙が出てきたりする場合もあり、慣れていない人は不安になることもあるでしょう。このような症状が起こる原因はいくつか考えられますが、比較的よくある原因の一つは、コンタクトレンズをつけるときに使った指の汚れです。手には目に見えない皮脂やほこり、細菌などが付着していることがあり、そのままレンズに触れてしまうと、レンズを通して目に刺激を与えることがあります。そのため、コンタクトを扱う前には、石けんを使って手をしっかり洗い、清潔なタオルやペーパーで水分をよく拭き取ってから装用することが大切です。こうした基本的な衛生管理を徹底するだけでも、しみる感じが改善することがあります。
次に考えられる原因としては、コンタクトレンズ自体が十分にきれいになっていないことです。特にソフトコンタクトレンズの場合、レンズの表面には涙の成分であるタンパク質や脂質、またはほこりなどが付着することがあります。これらの汚れが十分に落ちていない状態で装用すると、目に刺激を与えてしみる原因になることがあります。そのため、レンズを外した後は、専用の洗浄液を使って丁寧にこすり洗いを行い、しっかりとすすぐことが重要です。もし装用時に違和感があった場合は、一度レンズを外して、もう一度洗浄液でよく洗い直してから再度装用してみるとよいでしょう。洗浄をきちんと行うことで、付着していた汚れが落ち、しみる感じが軽減することもあります。
また、レンズの表裏が逆になっている場合にも、違和感やしみる感覚が出ることがあります。コンタクトレンズには正しい向きがあり、裏返しのまま装用すると目にフィットせず、刺激を感じることがあります。装用前には、レンズの形がきれいなお椀型になっているかどうかを確認し、縁が外側に反っていないかチェックするとよいでしょう。もし向きが逆であれば、正しい向きに直してから装用することで、装着感が改善することがあります。
さらに、レンズに小さな傷や破れがある場合も、目がしみる原因になります。レンズを扱う際に爪が当たったり、乾いた状態で触ったりすると、表面に細かな傷がつくことがあります。そのようなレンズを装用すると、角膜に刺激を与えて痛みやしみる感覚を引き起こすことがあります。装用前には、レンズに傷や欠けがないかをよく確認し、もし異常が見つかった場合は使用を中止し、新しいレンズに交換することが大切です。
それでもコンタクトレンズをつけたときに目がしみる状態が続く場合には、目そのものに原因がある可能性も考えられます。例えば、目が乾燥している、角膜に小さな傷がある、アレルギー反応が起きているなど、さまざまな理由で刺激を感じることがあります。このような場合には、無理にコンタクトレンズを装用し続けるのではなく、一度使用を中止して目を休ませることが大切です。そして、症状が改善しない場合や強い痛み、充血、視界のかすみなどがある場合には、早めに眼科を受診しましょう。
眼科では、目の状態やコンタクトレンズの使用状況を詳しく確認し、適切なアドバイスや治療を受けることができます。場合によってはレンズの種類を変えたり、装用時間を見直したりすることで、症状が改善することもあります。コンタクトレンズは正しく使えばとても便利な視力矯正の方法ですが、目の健康を守ることが何より大切です。日頃から清潔な手で扱い、レンズの洗浄や保管を丁寧に行い、少しでも異常を感じたら無理をせず対処することが、安全で快適にコンタクトレンズを使用するためのポイントといえるでしょう。